- しかし幅広すぎたのか図版を多くしすぎたのか、文章量が少ない。芸術家個人個人の話は相当端折られていて、少々物足りない感はあったがしかたあるまい。むしろ有名な絵画であっても載っていない場合があって、カラー版にしては徹底されていないという部分を糾弾すべきかもしれない。とはいえ、最低限抑えるべきところはきちんと抑えてあるし、文章そのものは美術史の流れを軽く知っていればかなり読みやすいレベルで、良書と言えるだろう。何より、全面カラーで250ページ、しかもこの大きさの本で2000円を割っている、というのはかなりリーズナブルだと思う。
- 長く続いている本です。高階氏の解説は丁寧で分かりやすいと思います。
このような解説書を書くのは本当に難しいと思います。読む側の知識の深浅、興味、好悪
などが違っています。全体の流れから入ってゆくのは、やはり東洋人だなあと感じます。西洋の人は、好きな画家をじっくり鑑賞して、知識の幅を好きな部分だけ広げてゆく人が多いように感じます。 - 学生の頃、教科書を読んでも全く身につかず
大人になってから教科書のような本が欲しいと思っておりました。
しかし教科書とはいえ、ちょこちょこと、そこそこにうろ覚えの知識はあるので、
全くの学校で見るような教科書ではなく、
いろいろなことが整備された本が欲しいと思ってました。
この本はまさにうってつけでした。
原始美術から始まって現代までを12章でまとめています。
1章分だけで一冊の本が書けるとは思いますが、
大人としての一般常識まとめにはうってつけです。
カラーの絵や写真が豊富な割りにはお手ごろで、
これを持って各地の美術館に出かけると
かなり有意義なひとときが過ごせそうな気がします。 - 絵画、彫刻、建築、工芸の様々な分野の情報が古代美術から現代のポップ・ア−トまで網羅されています。入門書として最適で、専門でない人でも読んで楽しめる内容になっています。豊富な写真で作品を楽しめますが、よく知られているものとは限りません。たとえば、ゴッホでは、「アルルの夜のカフェ」が載っています。表現主義的な側面がよくわかる作品ということで選ばれたのでしょうか。いずれにしても、代表作というものはよくみられているものなので、この本を通して、今まで知っていた知識にプラス!という機会がいっぱいあります。
美術の教科書よりためになる本です。



